レースレポ
「ツールドかつらお」に参加させて頂きました。
ツイッターでリンク東北さんが「参加者が足りないので参加費をリンク東北が払うので参加してください!」というツイートを見たので「参加したいなぁ」とツイッターで呟いてみると去年のチームメイトのフィッツのメンバーのジュニアさん(ジョニー?)からお誘いがきた。
そこに松下、小城も加わり4人で参加することに。
参加を決めたのが金曜日の夜。ギリギリですな。
土曜の夜8時に五反田集合でジュニアさんが借りたレンタカーで福島に向けて出発。車はトヨタのサクシード。バイクを4台乗せるのがギリッギリ(笑)
23時40分にレースの運営が用意してくださった福祉センターに到着。シャワーを浴びてから大広間の雑魚寝で就寝。
空気で膨らませるマットを持って行けなくて、硬い地面の上に寝袋だけで寝ることになったが、登山中のテントよりは遥かに快適。(500円払えばマット&寝袋を借りれました)
爆睡してすぐ翌朝に。
ちょー寒い。ノソノソと起床。10時スタートなのにすでに7時過ぎ。朝ご飯食べなきゃ。
その頃、どっかのチームのキャプテンからジュニアさんに電話が来た。どうやらdi2の充電がなくなったらしい。充電器を探す電話だった。
正直1番手こずると思っていた相手なので自滅してくれてラッキー(笑)
前日にセブンで買ったオニギリを食べてすぐ近くのレース会場に移動。
バイクを組み立てたが…寒い。すぐに車に戻る。暖房をつけなくても4人で密室にいれば自然と温まる。ヌクヌクしているとスタート40分前に。準備して、スタートに並ぶ。
スタート2分前…ここで計測チップをつけてないことに気がつく…やっちまった(笑)すぐに取りに行ったけど、袋に3個しか計測チップが入っておらず、運営側にそのことを伝え、用意してもらう。この事件によってスタートを少し遅らせてしまった…。申し訳ない…。
コースは1周28キロ。10分弱の登りが2本あり、下りもテクニカル。それを3周。そして、雨。
ささ、よーやくレーススタート。
まずはローリング。長い。そして、寒い。
レースは穏やかに始まった。
1周目。うーん何もなかったかな。小城が少し逃げたけど、すぐ捕まってた。
あとは1番、力があるかも?と思っていた今年のジュニア日本代表の龍吉選手が登りで1人逃げ。うーん。飛んでいったね。1周目だったこともあり、付いていく気ゼロで見送った。
頂上で30秒ほどの差があったが、ダウンヒルですぐに追いついた。
2周目。1個目の長い登りで様子見のアタック。やっぱり徹底マークされてるなぁ。もう1人の最有力候補の岡(兄)選手が後ろにぴったりとくっついている。簡単には逃げれなそうな展開だった。
2周目の2個目の長い登りでリンクの選手がアタック。追走に出る。これに岡選手も反応。
リンクの選手がかなり飛んでいったのでこちらは一定ペースで追いかける。「落ち着け、追いつくはず」と自分に言い聞かせる…。追いつかねーじゃねーか!むしろ広がってる!!
やべぇ〜と思いながら岡選手と2人で追走。登り中腹はドラフティングがないほどの勾配。後半からはそこそこドラフティングが使えるので岡選手に変わってもらう。
いや、ちょ、強い。千切られるって。やばいって。岡選手からローテのサインが出たが、本当に辛かったので無視。牽いてくれて助かった…。登りの途中で合流してきたゴチ?の選手も加わり、3人でダウンヒル開始。
ダウンヒル中に先行していたリンク東北の選手も吸収。4人の逃げができたが…。ペースが上がらない。
かなりのスローペースだが一応ローテーションして逃げる。
3周目に突入。最終周回。
1個目の登りで龍吉選手と龍吉選手のチームメイトが合流。ここに小城がいたら素晴らしい動きだったけど(笑)まぁ、この後小城も合流してきたので結果は同じ。
龍吉選手など学法石川の選手がかなり脚を使ってメイン集団を牽引。そして、逃げに合流したらしい。その過程で脱落した選手も多数。それにジュニアさんが入っていたなんて…。
1個目の登りもかなりスローペース。仕方ないので自らペースを上げていく。集団を伸ばしきったところでアタック。単独になったがすぐに後ろも合流し、ローテしながら追いかけてくる。逃げ切れるように思えなかったので集団に戻る。
勝負は最後の登りに。
背筋がかなりきつかった。正直、「もう無理だ…」と諦め気味で最後の登りに突入。自分のペースで登りたかったが当然のようにアタックがかかる。しっかり反応してすぐに前にでる。ドラフティングが無くなるような勾配なので自分のペースで登るのが1番楽に感じた。
「自分のペースで…余裕があったら頂上付近から上げよう…アタックがかかったら食らいつくしかない…」と思いながら登っていく。クルっと後ろを向くと龍吉選手と2人になっていた。
「おおっと!?これは!?勝ちパターン??」とテンションも上がり、ノリノリでどんどんペースを上げる。かなりペースを上げたが龍吉選手を千切れずに頂上を通過。
ダウンヒルは自分の方が速い事が分かっていたので焦らず確実に下っていく。
ダウンヒルだけで40秒リードして、ラスト4キロの平坦区間に突入。
初の独走勝利をした。
今回の自分たちの目標はチーム優勝をして賞金の10万円を稼ぐことだった。レンタカーで来たこともあり、勝たなければ大赤字。最後の平坦区間は「10万!10万!10万!」と踏み続けたがまさかの自分が独走したことによりジュニアさんを足切りにしていた…(笑)
チームのリザルトは3人完走しなければDNFと同じ。自分が独走勝利。小城がメイン集団ゴール。ジュニアさん足切り。松下、下りで落車DNF。うーむ。惜しかった。まぁ自分が勝ったからそれでよし。
チームエントリーでチームがDNFなので自分に表彰はなかったみたいなのですが、特別賞をご用意して頂きました。誠にありがとうございます。試食で食べさせて頂いたお菓子と同じお菓子で、美味しいことを知っていたので、写真撮る前に食べちゃいました。美味しかったです。
「ツールドかつらお」
今回は参加人数が少なく、開催も危うかったレース。人数が集まらなければ次回からの開催も危ういとか…。確かにアクセスの良い会場とは言えない…。課題となりそうなところもちらほら…。
しかし!!無くなってしまうのは余りにも惜しい。もったいない!葛尾村の皆さんがカレーを作ってくれて参加者に無料で食べさせてくれたり、福祉センターを無料で寝泊まりさせて頂けたり、ゼッケンを見せればレース後に無料で温泉に入れたり、などなど…。良いところはたくさんありました!
そして、何より、コース。自分が今まで経験した中で最も素晴らしきコースでした。1周28キロのコースには登りあり、下りあり、平坦あり。技術、脚、戦略。全てが揃わないと勝てないコースと感じました。今回はたまたま自分にそれがあったみたい(笑)
来年も予定が合えば参加したいと思います!
そして、皆さんも是非是非参加してみて下さい!とても楽しいレースです!
地域の皆さんの協力もあり運営されているこのレース。無くしてしまうのはもったいない!
写真が綺麗だったのでたくさん使いました。
ありがとうございます。
photo by 内田 知見様